「捨てない生き方」に共感する母

モノと考え方を整理して暮らしが整うと

今よりもっと自分を好きになります。

50代からの夢をかなえる暮らし方をサポートする

整理収納コンサルタント

かとうあこです。

50代半ばになると

友人との会話のほぼ半分くらいが

「親のこと」になってきました。

その内容は、親の「健康面」はもちろんのこと

親の「モノ」の話しも多いです。

昨年から母が施設へ入居

実家で父が一人暮らしになり

私が実家へくることが多くなりました。

そして、実家の片付けもすることが多くなりました。

特に気になっていたモノが

何が入っているのかわからなくてカオス化した

屋根裏や倉庫の整理です。

父が一人で屋根裏や倉庫から粗大ごみを出すのは大変なので

大物で使わないモノはどんどん処分しています。

例えば、、、

・沢山のスーツケース

・昔の衣装箱(アルミ缶製)

・ミシンやストーブなどの電化製品

・壊れた家具

そして、古くて使っていない衣類や食器なども整理しています。

私がじゃんじゃん捨てているせいか

ある日母から本が欲しいというオーダーがはいりました。

その本は

五木寛之(母と同じ年)の「捨てない生き方」です。捨てない生きかた(マガジンハウス新書)Amazon(アマゾン)720円

なんですって!

自分は捨てない生き方をしたいってことなの?

それなのに

勝手に娘に捨てられてるって思ってるということ?

モヤモヤ思いながら

とりあえずアマゾンで頼んで

まずは私が読んでみることにしました。

どんな本よ?

たちまち5刷 10万部だそうです。

五木寛之さんの思う

「捨てない生き方」とは、

捨てる身軽さよりも捨てない豊かさを!というのが

テーマのようです。

目次には

・物は記憶を呼び覚ます装置である

・ガラクタは孤独な私たちの友

・生きている限り執着は消えない

というように前半はモノそのものについて

後半や考え方について書いてあります。

なるほどでした。

前半のモノについて読んで

母が色々なモノをとっておきたがる理由がわかる気もしました。

施設の外出許可をもらい、家で食事をすることもあります。

そのタイミングで

私が整理したモノを母に見直してもらっています。

ところが、、、

「とっておいて」

というモノがけっこう多い。

先日のできごとです。

沢山の浴衣バージョンを見直してもらいました。

・母が小学生の時につくった着物と浴衣

・始めて買ってもらった柄物の浴衣

・母の母が来ていた浴衣

・流行していた漫画柄の浴衣

こういうのはとっておきたいとのこと。

捨てていい浴衣は母の父が来ていた浴衣、、、。

(地味でどこにでもありそうな柄)

なんでこれをとっておくの?

と、思ったりもしますが

母にとっては唯一無二の浴衣。

こういうのって本人に聞かないとわからない。

もしかしたら実家の片付けをしなかったら

発掘されたなかったモノかもしれません。

なぜなら、これらの浴衣は屋根裏の古いスーツケースから

でてきたモノだから!!

何十年も手にとっていなかった浴衣です。

それでも、見ると

「記憶を呼び戻す装置」だからとっておきたくなりますよね。

まさに、モノはただのモノではなく

それぞれにストーリーがあるので

モノは「記憶を呼び戻す装置」という存在だと実感します。

この本、私は共感できたり、そうでなかったりでした。

でも、母はすごく共感した様子。

「ほらね、だから捨てちゃいけないのよ。この本を読みなさい、この本を。」

と、しきりに言います。

私はもう読んだって!

このサイトをフォローする!